先日,Windows Media の配信方法について調べてみました。配信方法は Windows Media サーバを使う配信と,Web サーバを使う配信に分けられるようで,Web サーバを使う配信はさほど難しくありません。Web サーバを使った配信の手順は,以下の通りです。
コンテンツの準備
コンテンツは,Windows Media エンコーダ等を使用して作成します。Windows Media エンコーダには Web サーバ配信用の設定テンプレートが含まれていますが,独自に設定する場合はマルチビットレートとしないよう注意します。
MIME タイプの設定
配信に使用する Web サーバの MIME タイプ設定を行います。これを行わないと,Web ブラウザにファイルタイプが正しく伝わらないので,動画が再生されずに化けた文字列が表示されたりしてしまいます(たまにそういうサイトに出会いますが)。
ファイルの拡張子 | MIME タイプ |
---|---|
.asf | video/x-ms-asf |
.asx | video/x-ms-asf |
.nsc | video/x-ms-asf |
.wax | audio/x-ms-wax |
.wm | video/x-ms-wm |
.wma | audio/x-ms-wma |
.wmd | application/x-ms-wmd |
.wmv | video/x-ms-wmv |
.wmx | video/x-ms-wmx |
.wmz | application/x-ms-wmz |
.wvx | video/x-ms-wvx |
少し対象バージョンは古いですが,以下のところに Web サーバ毎の設定方法が書かれています。
MIME Type Settings for Windows Media Service
配信用 HTML の作成
一番簡単なのは,HTML で Windows Media ファイルへのアンカーを記述する方法です。アンカーをクリックすると,Windows Media Player が起動して再生します。
<a href="http://webserver/path/mediafile.wmv">動画を再生</a>
他に Windows Media Player を HTML に埋め込んで再生する方法もあります。HTML に Windows Media Player を埋め込むには,OBJECT
タグを記述するのですが,これが結構面倒です。Windows Media Player TAG リファレンスを参照しながら,各種パラメータを設定します。