SHINN::Scribble

2007.04.08

はじめての一人旅  はてなブックマーク - はじめての一人旅

わずか 2 泊 3 日ですが,生まれて初めての一人旅で長野県の天龍村へ行ってきました。かれこれ 30 年ほど前になりますが,天龍村には私が小学低学年の頃に母方の祖母のお姉さん(すでに他界)が暮らしており,3 年ほど祖母と一緒に夏休みの半分くらいをそこで過ごしていた思い出の場所です。

今では天龍村に知り合いが一人もいないのですが,この旅は生活史(自分史)作りのためでもあったので天龍村に足を運びました。

この天龍村,行くのは一苦労です。新幹線で豊橋まで行き,そこから飯田線というローカル線に乗り換えて平岡で下車するのですが,飯田線は遅く駅も多いため,豊橋から 3 時間弱かかります。しかし,豊川,天竜川に沿って山間部を走るため,車窓からの眺めは最高なので飽きません。

気ままな旅だったので何も調べず飯田線に乗ったのですが,途中駅終点で 3 分の 1 もいかないうちに降りることになりました。駅員さんに平岡まで行く次の電車の時間を聞くと,それは 1 時間半後・・・。

仕方がないので駅を出してもらって,駅に近い「桜淵公園」に寄り道しました。ちょうど桜が満開の時期だったので,最高の景色を堪能できました。桜が多く,遠くから見た時は山肌に雪が残っていると勘違いしました。

次の電車に乗り,やっとのことで天龍村に到着。まだ平岡に泊まるか決めていなかったので,念のため次の電車の時間を聞くと,それは 3 時間後・・・(何本か乗り過ごすと脱出不能になる)。時間はたっぷりあると思いつつ駅から出ると,まったく見覚えのない景色が広がりました。30 年近く経っていて,何もかも忘れていたようです。

なにか思い出せるだろうと天竜川を目指して歩き,河原に到着すると,小さな頃に川で釣りをしたり泳いだりして遊んでいたことを鮮明に思い出しました(支流で泳いでいて滝から落ちたこともあったな)。河原に座って景色を眺めている時,昔寝泊まりしていた家を探してみようと思い立ち,場所を聞くため祖母に電話をしました。

96 歳になる祖母,ぼけてはいませんが耳が遠く,電話で会話が成り立ちません(涙)。仕方がないので,歩き回ってカンを頼りに探すことにしました。駅を出た時は何も思い出せませんでしたが,不思議なもので,昔歩いたであろう道を歩いていると,「あっ,この石段見覚えがある」の様にいろいろなことを思い出します。

その後 2 時間近く歩き回りましたが,「ここで寝泊まりしていたんだ」と確信を持てる場所を見つけることはできませんでした。しかし,この 2 時間で昔のことをいろいろと思い出すことができました。毎朝朝食用の魚を釣りに行っていたこと,釣りをしていたら大きな鯉がかかって竿が折れたこと,祖母に川魚の食べ方を教わったこと,近所の人に川で投網の投げ方を教わったこと,天竜川を船で下ったこと,一緒に遊んだ三人兄弟のこと,祖母達は天竜川を泳いで渡って学校に通っていた話,などなど。

まだ帰ってきたばかりで,天龍村に行ったことが自分にとって意味があるのか分かりませんが,とりあえず楽しかったので,よしとしようかな。

TrackBackshttp://shinn.boo.jp/mt/mt-tb.cgi/346

Comments

コメントをどうぞ




保存しますか?


 
Mail,メール  twitter,フォロー  RSS,フィード

CATEGORIES

DOWNLOADS

COCOMEISTER

ココマイスターのバッグ

 

    この日記のはてなブックマーク数  Powered by Movable Type 3.33-ja   blogram投票ボタン