ここ最近,実用書の類ばかり読んでいるので,少し変わったものとを思い「論語」を読んでみました(遠い昔,授業で習った気もするのですが,名前を知っている程度でした)。
はしがきから引用すると,「論語」は孔子と弟子たちの言行録で,古代中国の古典「四書」の一つだそうです。「四書」とは,儒教の経書のうちの「大学」,「中庸」,「論語」,「孟子」の 4 つの書物の総称です。
「論語」は非常に短い文章が集まって構成されており,それぞれ文章にも前後関係がほとんどありません。ですので,途中のページを開いて読み始めることもできます。
まだ一度しか読んでいないので内容のことはあまり言えませんが,人間として守るべきことや,摂理など基本的なことが簡潔な言葉で記されています。
私が買った岩波文庫のものは,原文,読み下し,現代語訳がのっているため,自分に合ったものを選んで読めます。私の場合,原文にはまったく歯が立たないので,読み下しを読んで意味を想像してから現代語訳を読みました。
読み下しは以下のようなものです。
子の曰く,三軍も帥を奪うべきなり。匹夫も志しを奪うべからざるなり。
これに対応する現代語訳は次のようになります。
先生がいわれた,「大軍でも,その総大将を奪い取ることはできるが,一人の男でも,その志しを奪い取ることはできない。」