「マインド・コントロールの恐怖」を読みました。
この本には,各種カルト集団が信者を獲得する方法,信者を集団に縛りつけるための方法などが書かれています。カルト集団信者の目つきが皆同じように見えるのは,きっとコントロールされているせいなのだと思いました。また,「自分だけは大丈夫」と思っているのが,どれだけ危険なことも分かった気がします。
この他,著者が元カルト集団の幹部なので,自らの経験に基づく「脱会」のための方法・実例も多数収録されています。
この本を読み始めたきっかけは,「マインドコントロール」という文字に興味を持ったからでした。「マインドコントロールって何?」と思いながら読んでいたため,「認知不協和理論」の紹介部分に一番興味を惹かれました。
「認知不協和理論」とは,「行動」・「感情」・「思想」は一定量の食い違いしか許容できないため,一つを変えると他の二つも連動して変わるという理論です。これは普段の生活でも意識していたいなと思いました。
カルト集団は「行動」と「思想」を著しく制限して,さらに「情報コントロール」をも加えて本人の人間性を作り変えてしまうそうです。