今年は世の中のことが分かる本を読もうなどと柄でもないことを思いつき,とりあえず「君主論」と「論語」を読み終えました。
「君主論」は想像していたよりも読みやすく,調べなければならないような用語もわずかでした。当時のヨーロッパ情勢を知っていれば,より深く理解できそうです。
「論語」は何度も読んでいますが,今回も真の意味はみえずといった感じです。読書百遍といいますから,あと 90 回くらい読めば意味が分かる予定です。
この 2 冊を読み終えてレーニンの「帝国主義論」を読み始めたのですが,経済学に疎い私には用語がよく分かりません。そもそも帝国主義の正確な意味すら知りません。また,他の思想・運動に対する批判が書かれていても,その思想がどういうものかも知りません。もう少し他の本で勉強した後にしようと考えてパラパラめくっていると,「カウツキー主義」という言葉が何度も出てきているのに気がつきました。
「カウツキー主義」を調べたら,それが「マルクス主義中央派」のことだと分かったので,手許にあるマルクスの「資本論」を読み始めましたが,似たような理由でふたたび挫折しました。
それじゃあと,「資本論」を読む前に読む本がないか書店で物色していたら,マルクスの「賃労働と資本」が目にとまりました。序言を読むと,『「資本論」の研究のための最善の準備書である』と書かれていたので買って帰りました。
100 ページ程度の薄い本ですが,ゆっくりと時間をかけて読みました。読み終ると,おぼろげながら「資本論」にどういうことが書かれているのか想像できるようになりました。しかし,A・スミスのような古典派経済学のことも読んでおかないと,また挫折しそうな気配が・・・
学問は積み重ねなので仕方ありませんが,次々と読むべき本がでてきてキリがありません。いつになったら「帝国主義論」を読めるのだろう。
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