Lisp を勉強するため「初めての人のための LISP」を読んでいるのですが,本を読むだけではものにできないので,自宅の MacBook 上に Common Lisp 環境を作りました。
Common Lisp の処理系には,無料で使えメジャーな「SBCL (Steel Bank Common Lisp)」を選びました。
インストールは,ターミナルでの作業になりますが非常に簡単です。まず,SBCL のサイトから Mac OS X 向けバイナリをダウンロードして展開します。そして,インストール用のスクリプトを実行するだけです。
インストール時は GNU Make が必要になるので,あらかじめ Xcode がインストールされていると楽です。
$ bzcat sbcl-1.0.29-x86-darwin-binary-r2.tar.bz2 \ | tar xvf - $ cd sbcl-1.0.29-x86-darwin $ sudo su # INSTALL_ROOT=/usr/local sh install.sh
ソースコード編集用のエディタには,MacOS X に標準でインストールされている Emacs を使うことにしていたので SBCL のマニュアルの「Running from Emacs」を読むと,SLIME (Superior Lisp Interaction Mode for Emacs) とともに使うことが推奨されていました。
SLIME をダウンロード・展開し,SLIME User Manual の「2.3 Installation」に従って .emacs ファイルに以下の記述を追加しました。
(setq inferior-lisp-program "/usr/local/bin/sbcl --noinform") (add-to-list 'load-path "~/Library/slime") (require 'slime) (slime-setup '(slime-fancy))
あとは Emacs を起動して「M-x slime」と入力すれば SLIME の Lisp モードになります。まだ使い方がよく分かりませんが,デバッグなどもできるようです。
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