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2007.04.11

【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という「目標」を見つける本  はてなブックマーク - 【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という「目標」を見つける本

【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という「目標」を見つける本【ダイジェスト版マイ・ゴール】これだっ!という「目標」を見つける本」は,物語,理論,生活史作成のための質問集の三部で構成されています。はじめの「物語」が非常に面白く,読んでいると引き込まれてしまいます。「理論」には目標設定に関する様々なことが,「生活史作成のための質問集」には自己認識を深めるための質問が書かれています。この本では「目標を見つける」ではなく,「目標に出会う」と書かれているのが印象的でした。著者の考えに賛同するかしないかは別としても,読んで損はないと思います。

この本では,まず等身大の自分,なれる自分を深く認識して,真の目標と出会うという流れになっています。過去に,大きな目標をドカンと打ち立てて,実現に向けてがむしゃらに頑張ろう的なことが書いてある本を読んだことがありますが,この手の目標は「偽りの目標」であり,好きでもないことを好きになるための自己暗示であると書かれていました。確かにそうかもしれません。本当の自分を認識できず,無理をしてギャップが大きくなり過ぎると心の病になりますから。それに現代は情報過多で,お手軽な目標がショーケースに並んでいるような状態ですから,「偽りの目標」を立ててしまいやすいようにも感じます。

目標は,精神・家庭・健康・仕事などバランスよく設定する必要があるそうですが,仕事で充実感・達成感を感じることができない時期があった私には,バランスがいかに重要であるかよく分かります。人生の多くの時間を占める仕事が充実していないと,他の分野も充実しなくなるのは当たり前ですが。しかし,仕事に限らずどの分野が欠けても同様だと思います。私の場合,仕事が充実していないと意味もなく大金が欲しくなります(笑)。おそらく仕事をやめたいという気持ちの表れでしょう。仕事仲間とも話したのですが,お金は何かを実現するための手段であって目標にはなりえませんから,お金を手に入れることを目標にしてしまったら幸福にはなれませんね。

とにかく色々なことを考えたのですが,目標設定に限らず自己認識を深めることは良いことなので,生活史(自分史)の制作にとりかかりました。

最後に,私が会社の部署異動で迷っていた時に,背中を押してくれた言葉を紹介します。

たぶんあなたは,今までの「生き方」をやめて新しい「生き方」をする勇気はないのだろう。しかし,だからと言って,このまま今までの「生き方」を続けていく勇気はあるのだろうか。【トム・ピーターズ】

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