ブログに書きたいことがあってもうまく文章が書けず,結局書かずじまいになることが多いので,文章作成の勉強のため「日本語の作文技術」を読みました。
この本で書かれているのは誰もが学習可能な「技術」であり,読む側にとってわかりやすい文章を書くことを目的としています。
「修飾の順序」「句読点のうちかた」「助詞の使い方」などで章立てされており,どの章でも例文を使って説明されています。
たとえば,次の例文ではどこへテンをうつべきでしょうか。
渡辺刑事は血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。
テンをうつ場所によって血まみれになったのが刑事・賊のどちらか変わってしまいます。賊が血まみれになったなら次の場所にテンをうちます。
渡辺刑事は、血まみれになって逃げ出した賊を追いかけた。
しかし,「装飾の順序」に出ている「節を先,句をあと」の原則に従って書き直すとテンがなくても誤解はなくなります。
血まみれになって逃げ出した賊を渡辺刑事は追いかけた。
「助詞の使い方」などは完全には理解できませんが,文章を分かりやすくする様々な原則が出ていて非常にためになります。
また,付録の「メモから原稿まで」には万年筆や原稿用紙などの文房具に対する著者の考えが書かれており,私のような文房具好きには違う意味で面白いです。
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